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【優勝】2016ツールドおきなわ サーティー50km

WRITTEN BY西社長 blog
昨年のツールドおきなわから早いものでもう1年。
0.09秒差で2位という悔しいあの日以来、
トレーニングに励もう!!
と思ったのは最初の2週間だけでして・・・。失笑
今年も結局は薬局、あまり乗れてないままに那覇空港に降り立ちました。
ダウンジャンパーを着ようかと悩むくらいの東京とは違い
半袖半パンでもOKな陽気に「いよいよだな!」と胸も高鳴ります。
那覇空港からレース会場の名護市21世紀の森体育館までは
レンタカーで向かい会場でゼッケンをゲット。
そこで貰った冊子でスターティングメンバーを確認すると・・・
ん?んん!?
3回見直しても昨年もその前の年も
同じカテゴリーで優勝している選手の名前が無い事が判明。
嬉しいような残念のような。いや、嬉しいな(どないやねん笑
そんな訳で前日は早めに就寝。
当日は午前4時に起床。
名護港の駐車場に到着したのが午前5時。
車内の温度を上げてゆっくりとストレッチしながら体を温める。
午前6時、バナナを無理矢理に胃へ押し込み気持ちを高めて会場に。
トイレを済ませて自分の出場する列に並ぼうとすると・・・
なんてこった!
強豪チーム、ユー○ワークスさんのF選手がいるではあーりま温泉!
※F選手は以前、何度か同じレースに出ているけれど、
毎回、圧倒的な力の差で負けているスーパー速い選手
これは、昨年の優勝者より手強いかも(涙涙
と思いながらも、お久しぶりでーす!お手柔らかにお願いしまーす!

とか言う懐柔作戦(せこっ笑

 

最近どうすかー?などとF選手と談笑していると、いよいよです。
スタート10秒前の合図で
ガーミンのスタートボタンを押して気合いを入れ直す。
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よしっ!やりまっせ!
ローリングスタートなのでゆっくりと集団が動きだし、
そのまま数キロ地点まではのんびり(といっても速度は40~45kmくらい)
沖縄の綺麗な海を時折、横目で眺めながら走行。
ここでもF選手と談笑。
気持ちがだいぶリラックスできる。
たまにF選手の後ろにつかせてもらうと
ライバルながら力強くて安定したペダリングにほれぼれする。
相変わらず強そうだなぁ。
10km地点までは40~50番手くらいの先頭集団のやや後ろ辺り。
去年は(大変失礼ですが)一緒に走るのが怖い!
危なっかしい選手もチラホラだったけれど、
今年は皆さんまっすぐ余裕をもって走っているようなので
まっ、後方でもいいか。去年2位の実力だしという判断。(調子乗り過ぎ
だが、しかし。
この夏はビチアモ南麻布店がオープンしたりと
何やかんやで忙しくロードバイクに乗る時間が作れず、
特にこの2ヶ月間でロードバイクに乗れたのは
赤坂御苑を3周のみ!!しーーん笑
当然ながら美ら海水族館を越えた辺りで左ふくらはぎが攣り始める。
下り坂でみんなが脚を止める区間を利用してストレッチ。
平坦や上り坂でまた攣り直すを何度か繰り返す。。。うーーーん辛いなぁ。
だましだまし走っていると右のふくらはぎも攣る。アチャー
去年は最後まで脚が攣らなかったのになぁ。
この時点で残り距離は25km。
精神的にもかなり辛く、諦め時かな?と気持ちが折れかけた時、
横で走っている選手の顔がふと目に入る。
うっっわっっ!!
メッチャ苦しそう。。。。
そやんな!
僕が苦しいってコトは他の選手も苦しいよな。
完全に燃え尽きるまで頑張ろう!!
今回、優勝できなかったら
まーーた来年、同じ辛い思いをしなくてはいけないぞ!!
ボトルのドリンクを2口飲んで気合いを入れ直す。
その後、タイミング良く平坦基調な道が続く。
ここで何度も脚をストレッチ。
若干、スピードが上がったり下がったりはあるものの、
いい感じで脚が休まる。ヤッター!
そして50km部門で一番の難所、今帰仁の激坂
ここで先頭集団から遅れなければ何とかなる!
しかも、この激坂をクリアした後は
坂がほとんど無くゴールまで約10km。
そんだけの平坦区間があれば回復できる!
ふくらはぎの筋肉はできるだけ使わないように
体全体を使ったダンシングで激坂を駆け上がる。
く、く、苦しい。
たぶん、他の人から見たらメッチャ変な漕ぎ方だけど!
フィールサイクルで言うところのポジション3、サイドトゥサイドの動き!
(どんな動きか分かったあなたはフィールサイクルのマンスリー会員ですね!)
坂に強そうな選手が何名か、外から駆け上がって行くのが目に入る。
あと少し!あと少し!
ハァハァと息と声が出る。
くぁーーーー
の雄叫びと共に坂を上りきると
第二グループの先頭にポジショニング。
チョイ遅れで耐えた!
大丈夫や!だって先頭集団はまだすぐそこにいるやん。
しかも、彼らのスピードはそんなに伸びてない。
去年はここで先頭集団がスピード上げたっけな。
焦らず焦らず周りの選手とローテーションをして先頭集団に無事に復帰。
両ふくらはぎの攣り、
首の筋肉の張り、左手の痺れ。
どれもレースで無ければ速攻でコンビニ休憩を入れてるレベル。
つらいよつらいよーーー。
ここからは我慢の時間。
先頭集団のやや前方。
できるだけ体を小さく。
ギヤは53×11t
ゆっくり、ゆっくり回して心臓の心拍を安定させる。
体もできるだけ脱力して「その時」に備える。
ガーミンの距離を確認すると残り5km。。。
そして、3km。。。
じわりじわり近づくゴール。
残り1kmの地点でニヤリ。
なぜなら「ゾーン」に入ったコトで全身の疲れや痛みしんどさが消えたから。
ゆるやかな左カーブ。
右からまくった選手が集団スピードを一気に上げる。
その選手のペダリングを見て容認。まだだ。
左カーブなので左側は密集状態。
僕の位置は7~10番目のやや左寄り。
順番的には非常に良い位置だけど、
左の選手、右の選手とも
肘が当たるシビアなポジション
スペースを見極めつつ空気抵抗が増す大外の右寄りに移動。
先頭の選手が何人か入れ替わりながらも
最後の直線に入り、残り300m
ここで大外、右側の選手が飛び出す!
僕のすぐ前の選手もそれに続き当然、僕も続く。
集団から放たれた一本の矢のように3人が連なる。
残り200m。
先頭の選手のペースが少し落ちる!
ドキドキ!
次の瞬間、2番目の選手が発射!
まだだ。ここは食らいつくだけで我慢。
今年の僕のロケット燃料は100mしか持たないのでまだ我慢だ!
がまん、がまん!
そして、残り70mの地点で。。。
いまだ!!!
いーくーぞー!!!!!!!
全身全霊を込めてハンドルを引きつけ
脚を力の限り蹴り上げて無我夢中のペダリング。
前の選手を抜ける抜ける抜けるっっ!
ゴールまで距離が無いけど踏め踏め踏めーーーー!!!!
そして、僅かに前に出て・・・
ゴーーール!!!!!!
獲った!
確実に獲った!!!!!
思わず、よっしゃー!!!と叫ぶ。笑
という訳で
去年、沖縄に忘れた「忘れ物」をようやく見つける事ができました。
一番高いところは気持ちいいーー!
念願だったチャンピオンジャージを店に飾るを叶える事ができました。
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最後にこの大会を開催された関係者の皆様や
長い距離を通行止めにしてご不便をおかけした地元の方々、
たくさんのあたたかいご声援をくださった皆様など
この大会に関わられた
全ての方にこの場を借りてお礼申し上げたいと思います。
ありがとうございました!
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