カンパニョーロが大好きな僕がシマノのコンポを使う理由
WRITTEN BYbiciamore
blogお盆も終わり次第に涼しくなっていくこの季節。
真夏に自転車乗るのも楽しいですが、如何せん暑い。ただただ暑い。
男性は日焼けしてもある程度は許容できますが、(ライド後にはしっかりケアしてください。日焼けのツケは後々周ってきますので。)
女性は、中東出身なのでは?と疑うばかりの、黒装束。
頭の先から、足の先まで、唯一空いている目元もサングランスをかけてしまえば、もはや誰か見分ける判断材料は乗っている自転車だけという始末。
それだけで、夏の紫外線の恐ろしさが伝わってきますが、これからの季節は次第にカラッとした空気になり、ご飯も美味しくなり、一段と過ごしやすくなり、
ライドに適した季節。
ということで、カンパニョーロを長年愛用してきた筆者がシマノを使うようになった経緯を今回は話していきます。
前回記事の内容は以下のURLから
イタリアの風に誘われて〜カンパニョーロのコンポーネントについて〜
ということで本題ですが、
ずーっとシマノの魔の手から逃れ、イタリアの風に酔いしれ、見栄を張り倒していたわけですが、
引越しを期にバイクを新調したのですが、それがこちらのバイクです。
えぇ、題名の通りシマノです。
というか、今回は敢えてシマノか妥協してもスラムしか似合わない、カンパニョーロは似合わないフレームを選びました。
ミッチェルトン・スコットが愛用中の上りも石畳もこなせちゃう優等生な(コスパの良い)フレーム、Foilです。
ついでにちょっとだけフレームの宣伝をしておきますが、
良いところを挙げますと、
軽量ではないけど、そこそこ軽く、空力的にも優れ、
春のクラシック(伝統的なレースで石畳の上を走るハードなレース)でもうっかり優勝しちゃうほどタフかつ、振動吸収性に優れたバイクです。
悪いところを挙げるとしたら、
パーツの規格の癖が強めなとこでしょうか。(ステムとかシートポストとかキャリパーブレーキとかね)
僕がシマノのコンポを使う理由
・レバーが以前ほど野暮ったくなくなった。
・消耗パーツの入手のしやすさ
・一人でも整備しやすい
・安い(サラリーマンには重要)
順に解説していきましょう。
レバーが握りやすくなった
まず、レバーについてですが、現在でもレバーのブラケットの握りやすさでは間違いなくカンパニョーロが群を抜いていると思います。
個人的には、カンパ→スラム→シマノって感じです。
ですが、シマノのレバーも以前のもっさりしたブロッコリーのようなレバーに比べ、だいぶ握りやすくなったと思います。
とはいえ、たまーに握るとうーん。。。となりますが、そこはご愛嬌。
あと、変速のスムーズさは圧倒的にシマノの方がいいですね。
逆説的にいうと、ガチャコン感が欲しい人には物足りないかも。
消耗パーツが入手しやすい
次に、消耗パーツについてですが、圧倒的にシマノが有利ですね。ブレーキシューだろうがワイヤーだろうが、
だいたい街にある自転車屋さんに行ったら売っています。
ただし、新しいものはたくさん世に出回っているかもしれませんが、古いパーツに関しては中々入手するのが困難かもしれません。
それに比べてカンパニョーロの消耗品は、現行品でもどこでも売っているというわけでは無いので、あらかじめストックを手元に用意しておくなど対策が必要です。
ただし、シマノと違って古いパーツでもコレクターと呼ばれる人が多いので手に入りやすいかと思います。
今すぐ欲しいって時に手に入るかはわからないけれど、思い出した頃に手に入ってるイメージですね。
一人でも整備が可能
3つ目に整備性ですが、圧倒的にシマノに軍配が上がります。
ブレーキシューの交換のしやすさに始まり、ディレイラーの調整の精度においても、誰でもちゃんと説明書を読めばできる、というのがシマノです。
整備の調子が悪かったら、自宅でちびちびいじることのある僕にとっては、とてもありがたい。
工具も大体近くのホームセンターで手に入ります。
カンパニョーロの場合は、説明書を読んでも、は???という状況は日常茶飯事、パワープレイを要する状況もあります。
シマノはホイールの選択肢もたくさん!
11速のスラムまではホイールをシマノとスラムで兼用できるってのも強い。
なので、シマノ→スラムやスラム→シマノといったコンポの変更が容易に出来ました。
安い
ここ大事。
カンパニョーロなら一番良いグレードを買うのなんて夢のまた夢みたいな状況でも、
シマノなら一番上のグレードを買えるかもしれません。
セカンドグレードのアルテグラでも普通に10万しない値段で一式買えちゃいますからね。(カンパのセカンドグレードのレコードないしコーラスなら15万〜20万程度はかかる。)
後々必要となってくる消耗品もシマノの方が安いです。
と、シマノのコンポーネントはデザインは地味でも、
コスパに優れ、メンテナンス性に優れる(遠出しても安心)とてもユーザーフレンドリーなコンポーネントということですね。
おこづかい制サラリーマンの強い味方、シマノと言ったところでしょうか。倹約上手な大和撫子って感じですね。
それに比べて、カンパニョーロは規格の独自性や整備の難しさ(シマノに比べて)ということがありますが、優れたデザイン性と所有欲を満たす、まるで、じゃじゃ馬なBella(美人)と言った具合でしょうか?(え?違う??)
どちらも使ってみて、それぞれ良い面、悪い面(双方比較して)があり、どちらが優れていて断然良い。という結果にはなりませんでした。
こんな人にはシマノのコンポがおすすめ
・初心者におすすめ
・自分でメンテナンスしてみたい人
・コスパを最重視している人
初心者におすすめ
決して、初心者向きというだけのコンポーネントではありませんが、ユーザーが多いので、困った時に情報が手に入りやすい。
ということと、基本的にロードバイクを始めた際に買うであろうエントリーモデルには基本的にシマノが付いているという点から、初心者におすすめと言えます。
自分でメンテナンスしてみたい人にはシマノがおすすめ
ライド中に調子が悪くなって応急処置する時にも、普段の整備でも、毎度毎度お店に持って行って整備してもらえると良いですが、なかなかそういう環境にない、自分で機械をいじるのが好きという方はシマノの方が良いのではと思います。
コスパを最重視している人にはシマノがおすすめ
ほんとココ大事(2回目)
個人的なおすすめシマノのコンポーネント
ということで、独断と偏見(偏見強め)にてカンパ好きな筆者のおすすめコンポを2つご紹介。
105(イチマルゴ)
まず一つ目が、105です。
この写真は5800系のものですが、R7000系の105なんてほんと素晴らしい、コスパ、コスパ、コスパ。
そんな感じです。
変速性能は言わずもがな、全体的にお値段以上なスペックです。
最初の1台にも、廉価グレードからのステップアップにも、僕みたいにもう高いロードバイクは要らないけどとりあえずそこそこ文句も無く安価なロードバイクが欲しい人にも打って付けなバイクです。
昨今は12速だとか13速だとか各メーカーがしのぎを削ってますが、別に良いじゃないですか。11速で。
そんなギア多くても、、、となっているライダーの強い味方、105です。
Ultegra(アルテグラ)
次に、案の定な、アルテグラ。
こちらもまた1世代前の6800系の写真ですが、そもそもコンスタントにレーシングスペックなアルテグラ。
みんなのステップアップの星、アルテグラ。
海外のアマチュアレースでも安定の支持率だとか、そうでもないとか。
日本ではデュラエースを愛用するホビーレーサーも多く見受けられますが、
アルテグラのいぶし銀なところに惹かれます。
伸び代多めなところも良いですよね。
一昔前は、カブトガニという名誉なのか不名誉なのか皆目見当のつかない呼び名で呼ばれていたのだとか。
そう言えば、カブトガニ博物館なるものが岡山県笠岡市にあります。
カブトガニをこよなく愛すあなた、ぜひこの夏(もう終わりそう。)に行ってみてはいかがでしょう。
気持ちはもうジュラ紀なんです。
ということで、いかがだったでしょうか?
メカメカしい話をされている記事はたくさんあるので、自分なりにシマノってこんな感じっていうのをお伝えできたと思っています。
自分の感性に(勿論懐事情にも)あったアップグレードを!