ペッキペキでパッキパキのチッチッチな異音問題
WRITTEN BYbiciamore
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南麻布店の阿藻です。
前回、過ぎた事を書いてしまったので今回はメカ的なお話をしましょうか。
ロードバイクに長く乗っていると、一度はいやーなパキパキ、ペキペキ、チッチッチと云った
異音に悩まされた事があるのではないでしょうか。
1回気になるとまーなかなか収まらないですよね。アレ。
乗ってる本人しか音が分からない、トルクを掛けた時のみ鳴ると云ったパターンが多く、
なかなか原因究明に時間がかかる場合が多いと思うのですが、
今まで私が実際、目の当たりにした異音の要因をリストアップしてみましょう。
☆BBシェル付近から異音がする場合☆
1、BBカップの原因。
2、クランクボルトの緩み。
3、チェーンリングボルトの緩み。
4、クランクシャフトに通すスプリングワッシャーの欠品。
5、BBベアリングのダストシールの割れ。
6、フロントディレイラーから伸びたケーブルエンドが右側クランクに接触している。
7、ペダルシャフトのガタつき。
8、ペダル取り付け時の締め付けトルクがあまい。
9、クランクシャフトとシフトケーブルが接触している
10、ねじ切りBBの場合、締め付けトルク不足
上記、10個の要因がパッと思い浮かびました。
1に関しては現在、異音対策に特化したBB(ウィッシュボーンやプラクシスワークス)への交換や、
1度BBを取り外して特殊なグリスを塗布し、再圧入すれば治る可能性があります。
それぞれ詳細と対策を書くとスーパー長くなるので割愛しますが、
意外と盲点なのが、4と6だったりします。笑
次行きましょう。
☆BBシェル周辺以外から異音がする場合☆
1、シートクランプ、ヤグラの原因
2、リアのクイックリリースレバーの締めがあまい
3、軽量チタンスキュアーを使用している場合、
4、タイヤヒゲがフォーク内側、チェーンステイ内側を擦っている
5、バルブが暴れてリムに接触している
6、ボトルケージ取り付けボルトが緩い
7、ヘッドが緩い
8、一部のMAVICホイールの場合、ハブ内部(トラコンプリング)の問題。
9、リアディレイラーのプーリーが割れてた。
10、ミッシングリンクの歪み、チェーンの異常。
11、スプロケット、ロックリングに締めつけが甘い。
上記、11つの原因が思い浮かびますね。
意外と盲点なのが、軽量チタンスキュアーの使用によるものと、シートクランプ、ヤグラからの異音です。
締め付けトルクの確認を行うだけでなく、クランプ周りはグリスを塗布している場合が殆どなので、
砂利が噛んでミシミシ音を出している事もありました。
あのー、異音がするんですけど・・・・と相談をお受けした場合、
一先ず上記、21箇所を総点検する事になりますが、大抵解決できております。
症例によってはグリスを塗布し、締め付けトルクの確認で済んでしまう事も多いです。
もし解決できなかった場合、最悪フレームの原因となるかも知れませんが・・・・・・泣
異音対策も各種受け付けておりますので、お困りでしたら南麻布店までどうぞ。
症状によってあれこれ試行錯誤してみますよ。相談は勿論無料です。