芦屋店スタッフ銀二的 「リアディレイラーの調整とは??」
WRITTEN BYbiciamore
blog皆さん、こんにちは。
ビチアモ芦屋店のぎんじです。
夏の猛暑日が続きますが、皆様は夏ライド時、何か対策をされていますか??
僕は毎日14km程の自転車通勤をしているのですが、もう毎日汗まみれです。
ということで、大好きなパピコをチューチューしながらの通勤ライドに変えたところ、汗の量が少なくなり快適さがUp致しました。
中から冷やすって、効果大です。
↑お腹が以前よりピーピーになる頻度が高くなったような、、、気のせいか(笑)
私のように、夏の暑さに中々、外出気力が沸かない方へ。
今回は「リアディレイラーの調整」という作業系ハウトゥでお届けしたいと思います!
そんなの知ってるよ〜な方も、今既にリアディレイラーの変速迷路に彷徨われている方にもオススメな実践ハウトゥをどうぞ!
※以下、リアディレイラーをRDとします。
リアディレイラーって、何??
初歩的な説明になりますので、十分に熟知されてる方は飛ばして下さいね。
まず「ディレイラー=Derailleur」ですが、自転車の変速機、脱線機などの訳になるようです。
なるほど。
一定の場所で動くチェーンを脱線させるための装置が「ディレイラー」なんですね。
→脱線させることでギアが変わります。
そして変速レバー(STIやエルゴレバーなど)と
ワイヤーで繋がり、操作するものが一般的で、これらを「機械式」などと呼んだりします。
対になるものが「電動式」、シマノDi2やカンパEPS、スラムE-tap などですね!
たくさんの種類のRDがあるけれど、アップグレードや壊れたから交換したい場合はどうしたら、、、。。
こんな時に大切なのが、各メーカーが推奨する「互換性」になります。
各メーカーの保証のようなもので、
人間に例えると、
「AちゃんとB君は性格の相性が良いっぽいから、付き合っていいよ。C君は諦めろ!」
という超ベテランからの的確なアドバイスが自転車のパーツにはあるのです。
今回の内容は、最もライダーの使用率が高いシマノの機械式RDの調整についてです。
何も知らずに触ってしまうと重大な事故を起こす可能性もございますが、正しい知識を持って先ずは自宅でのセルフメンテから調整してみましょう!
知っ得!3つの要素で調整マスター!
RDの調整において重要な3ポイントをご説明致します。
上から順に、安全&動作において重要な順となっております
①RDが動く範囲の決定。
②滑らかな変速のためのワイヤー調整。
③ガイドプーリーとカセットの距離調整。
それでは一つずつ、ポイントを抑えて行きましょう!
また、なぜ上からが重要なのか、についても説明したいと思います。
①RDが動く範囲の決定
リアディレイラーにあるLとHの調整ボルトで、RDの「動作域」を決めます。
この「動作域」の設定が非常に大切で、もし仮にローギア位置のボルトが緩みきっていた場合、ギアを軽くしていく最後でリアディレイラーが回転するホイール内に入る場合があります。
その結果、急ロック→転倒、大怪我に繋がる危険性などがあるのです。
先ずは一番軽いギアの位置(ロー側)と、一番重たいギアの位置(トップ側)の調整について、説明致します!
ローギアの位置決め
先ずギアをフロントインナー、リアをローギアにいれます。
その際に、後ろから見てローギアとプーリーが真っすぐになるよう調整します。
微妙な調整をロー側調整ボルトで行います。
Lと記載のある調整ボルトを時計方向に回すと、外側へ。
反時計方向だと内側へRDが移動します。
この位置をばっちり決め、RDが必要以上にホイール側に入らないよう注意しましょう!
※ケーブルの張りが足らない場合は、ロー側にRDが動かない場合があるので、その際はローギアの位置より
RDを内側に手で押しながら移動量を確認してみてください。
トップ側の位置決め
トップ側もロー側と同じくギアとプーリーが真っすぐかを確認します。
今度はHと記載のある調整ボルトを時計方向に回すと内側へ、反時計で外側へ移動します。
そして、もう一つ調整の際のポイントがあります。
それはチェーンとスプロケがかかる際の「音」になります。
クランクを回しながら、同時にH調整ボルトを締めたり緩めたり、音を確認してみてください。
相性の良い位置にRDをおけると、非常に滑らか&静かになります。気持ちいいですよ(笑)
②滑らかな変速のためのワイヤー調整。
ギアとギアにチェーンを移動させる際の変速調整は、「ワイヤーの張り」で見ていきます。
このごく僅かな張りの違いで、気持ちの良い変速&決まらない変速が明確に別れます。
先ずワイヤーの張りの基本は、
「トップから二枚目のギアに変速した状態でレバーの遊び分だけ変速を行い、3枚目に接触すればOK。」になります。ややこしいですね笑
より緻密な変速フィーリングを作る上では、上記+ケーブル調整ボルトを最大限活用します。
調整の際にはケーブル調整ボルトを、
「ギアがロー側に移動しにくい場合は反時計方向に、トップ側に移動しにくい場合は時計方向に。」回します!
この回す際も1回転ではなく、1/4回転ずつ調整するなどがポイントです。
この基本を抑えることで、走行中の変速不良などにも対処可能なスキルが見に付きます!
③ガイドプーリーとカセットの距離調整。
チェーンをフロントインナー、リアはローギアに移動させクランクを逆に回転させます。
この際にチェーンとガイドプーリーが干渉してチェーンががたついたり、つまったりしなければ問題なしてす。
チェーンがつまる場合はBテンションアジャストボルトを時計回りに回し、2つの距離を離してあげます。
同様にフロントアウター、リアはトップの位置でつまらなければ調整は大丈夫です。
以上がシマノリアディレイラーの調整流れになります。
詳細を知りたい方はディーラーマニュアルをご覧下さい。こちらをクリック!
ここを覚えるとかなり自転車メンテスキルとしては上級者になるかと思うので、是非参考にして致けたらと思います。