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ツール・ド・フランス 2017最終週突入! 総合争いの展望

WRITTEN BYbiciamore

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こんばんは。ビチアモーレ芦屋店の黒木です。

優勝候補が次々と脱落するなかでも、意外にも接戦となっているツール・ド・フランス2017。
今日は、いよいよ最終ステージに突入した、総合争いの展望をしてみたいと思います。

第15ステージが終了した現時点で、マイヨジョーヌのフルーム(チームスカイ)に対し、
4位のリゴベルト・ウラン(キャノンデールドラパック)が29秒遅れ、
6位のフルームのチームメイト、ミゲル・ランダ(チームスカイ)が1分17秒送れと、大混戦になっております。
今までのストレートな山頂フィニッシュをとことん潰した、ASOによる開き直りのような今年のコースメイクがそうさせているのでしょうか。

現在、フルームから18秒遅れで2位につけるファビオ・アルは、
第12、13ステージでマイヨジョーヌを着用しましたが、アスタナはレースをコントロールすることができず、
再びフルームにトップの座を明け渡すことになりました。
アスタナのチームメイトの不調と、

第20ステージの平坦路22kmほどの個人TTでは、フルームが好タイムを出すであろうことを考えますと、
タイム差以上の差があると見るべきでしょう。
アルは第17、18ステージ、特に第18ステージでの動きに期待したいですね。

3位のロメン・バルデ(AG2R)も同様に、第20ステージのタイムトライアルでタイムを失うことを考えますと、
第17、18ステージでの攻撃が必須となります。
しかし、アスタナと違い、チーム全体の調子が非常に良いことがバルデを味方しています。

マイヨジョーヌを抱えるチームスカイは、好調のランダが約1分遅れで6位に付けています。
第12、13ステージで見せたような、ランダが先駆けし、チームスカイ以外の総合上位勢に追わせるという作戦を、
今後も展開するでしょう。

この動きに対し、チーム単位で対応できるのは、ラトゥールやヴュイエルモーズ、バークランツなどの、
山岳ステージで動ける選手を残す、AG2Rだけではないでしょうか。

本来、タイムトライアルを得意とするウランが復調しているのも注目です。

個人的に楽しみなのは、ランダが先駆けし、もし総合勢が追いきれない展開になり、ランダのマイヨジョーヌの可能性が見え始めたとき、
果たしてチームスカイはどのような決断をするのか、フルームはどう動くのか、とても気になります。

キッテルとマシューズによるマイヨヴェール争いも注目ですね。
今年のコースレイアウトは、キッテルのマイヨヴェール獲得に追い風となっています。
仮に、今回のようなレイアウトが今年限りなら、キッテルにとって最後のチャンスになるという見方もできます。

まだまだ見所たくさんの最終週、一緒に楽しみましょう。

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