J SPORTSから消失したミラノ~サンレモの振り返り
WRITTEN BYbiciamore
blogこんにちは。芦屋店の黒木です。
5月のグランツール「ジロ・デ・イタリア」が終わりました!
とても興糞した3週間となりましたね!
さて、ジロの振り返りは次回に持ち越しまして…
今回は、今さらですが、J SPORTSでの放送がなくなってしまった「ミラノ~サンレモ」を振り返りたいと思います。
まず、簡単に春のクラシックレースの流れを説明しますと
ミラノ~サンレモ
ヘント~ウェヴェルヘム
ロンド・ファン・フラーンデレン(ツール・デ・フランドル)
パリ~ルーベ
アムステルゴールドレース
フレッシュ・ワロンヌ
リエージュ~バストーニュ~リエージュ
全て比較的距離が長く、石畳や横風、連続するアップダウンなど、
かなりハードなワンデイレースです。
非常に人気の高いレースシーズンですが、
今回、芦屋店スタッフ達とフランドル以降のレースに関しては優勝予想をしていました。
そして私はその5レースのうち、なんと4レースの優勝者を的中しました!
…と、自慢したいところですが、今年は勝つべき選手が勝ちましたので、実は、大変予想がしやすかったのです。
個人的にも好きなレースの一つ、ミラノ~サンレモ。
今年、J SPORTSでの中継がなくなったミラノ~サンレモ。
スプンリンターズクラシックとも呼ばれる、スプリンターにとっては、一つのステータスとなる、是が非でも勝ちたいレース。
スプリンター向けとはいえ、アップダウンが多く、約290kmにも及ぶ、非常にきついサバイバルレース。
過去の傾向を見ると、ある程度きついコースに対応できるスプリンター、または、
最後のポッジオの上りから逃げ切りを図るルーラータイプの選手が勝負に絡んでいます。
つまり、スプリンターを抱えるチームにとっては、ポッジオまでにエースを温存しつつも逃げを処理し、
ポッジオでのアタックに対応し、集団ゴールに持ち込むことが最優先事項となります。
そこに至るまでの200数十キロの間で、カメラに映らないところでも様々な展開が繰り広げられるわけです。
ですから、実況は重要なんですよねえ。
……
近年では、クウィアトコフスキーやニバリが見せたアタックのように、
ポッジオの上り、あるいは上り切る辺りでアタックし、狭くてテクニカルな下りで距離を稼いで、
そのまま平坦を逃げ切ろうという傾向が見受けられます。
この段階で飛び出せる選手たちは、ある程度足の揃った選手なので、
少人数で回せば、さらに逃げ切りの可能性は高まります。
つまり、所謂、「サガン向きのコース」なんですね。笑
それでは今年はどうだったかというと、
まず、ポッジオでのサガンのアタック、
それに反応したクウィアトコフスキー、その若い二人よりさらに2歳下のアラフィリップの3人での逃げとなりました。
そして最後のスプリントを制したのはチームスカイのクウィアトコフスキーでした。
この3人の中では、スプリント力が頭一つ出ているサガン。
それに対して、クウィアトコフスキーは落ち着いて立ち回ったと言えます。
あまり前にも出ず、後ろで温存できたようにも見えたアラフィリップが3位に終わった要因の1つは、
最後の下りのこなし方にあったように感じました。
コーナーで、前のサガンとの距離が開いても、慌てて踏むことなく後ろに付き直すクウィアトコフスキーに対し、
差を埋めるために加速して、前が詰まっては足を止めていたアラフィリップ。
上りにも強いアラフィリップですが、スプリント力もかなりありますので、こういった経験値の差が明暗を分けたのかもしれません。
終盤だけを振り返りましたが、そこに至るまで様々な展開がありがました。
J SPORTSの実況解説で観たいものですねえ~
JSPORTSスカパー全4チャンネルとオンデマンド総合パックを契約している、
「J SPORTSプレミアム会員」の私ですが、
来年、放送してくれることを信じて、引き続き契約しますよ。