ロードバイク用ライトの選び方とメーカー別おすすめ18選
WRITTEN BYbiciamore
blog一般的にロードバイクを購入した時にライトは付属していませんが、だからと言ってライトを付けないまま公道を走っていいわけではありません。
道路交通法によると、ベル(警音器)とブレーキ(制御装置)は装備が義務づけられていますが、ライトの装着義務はありません。
しかし、道路交通法で夜間のライト点灯は義務づけられているので、いつでも付けられるように持っている必要があります。
ロードバイクのライトは他の自転車用と違いがない事もあり、メーカーも種類も非常に豊富で、選ぶ時には迷ってしまうと思います。
この記事では、ロードバイクショップ店員がライトの種類や選び方のポイント、取り付け方まで解説、メーカー別おすすめのライト18選もご紹介します。
・初めてライトを買うので失敗したくない。
・とにかくハンドル周りをスッキリ見せたい。
・人と被らないかっこいいライトが欲しい。
・自分に合ったライトを見つけたい。
そんな方はぜひこの記事を参考にして、ベストなライトを選んでください。
ロードバイク用ライトの種類
フロントライト
いわゆる前照灯です。シティサイクルのように発電する機構はロードバイクにはつけられない(特殊な加工が必要)ので、あとから選んで取り付ける必要があります。
非常にスピードのでるロードバイクでは、夜間の前方確認は生死に関わるくらい重要です。
走る状況によっても必要な明るさは変わりますが、確実に危機回避できる明るさのフロントライトを選びたいものです。
テールライト
後方に向けて赤色に光るのがテールライトです。街灯のない道だと、ロードバイクは見つけづらく事故に繋がる可能性があがります。
反射板でも交通法上は問題ありませんが、車道をメインで走るロードバイクではアピール力の強いリアライトをおすすめします。
ロードバイク用ライトを選ぶポイント
ライトを選ぶポイント1. 明るさ(ルーメン)
ライトを選ぶ時に、最初にチェックするべきポイントが明るさです。基本的にはどのライトにも、ルーメン数(あるいはカンデラ)が書かれていると思います。
用途などによっても必要なルーメン数が異なるので、どれくらいの明るさが必要かの参考にしてください。
50ルーメン〜
街灯の多い街中はこの程度でも大丈夫でしょう。メインライトが他にあり、サブの点滅用ライトとしてこの明るさのライトを使うのも良いと思います。長距離ライドでは心もとないので、街乗り用として割り切って使用しましょう。
300ルーメン〜
ある程度街灯が少ない道でも明るく照らしてくれる明るさです。点滅ライトと組み合わせれば街中で困ることはないでしょう。
700ルーメン〜
長距離ライドも想定したときはこのクラスのライトが必要になります。800ルーメンあれば街灯のない道もある程度照らすことができます。明るさが増すほど本体の大きさや重さが気になってくるので、このあたりが最もバランスの良いランクです。
1000ルーメン〜
非常に明るく、光源のないサイクリングロードなども安心して走ることができます。
重量がややかさみ、ややゴツい見た目になりますが、ブルベなど超長距離を走るときの強い味方になります。人に向けると怒られるレベルの明るさなので、普段使いにはオーバースペックです。
ライトを選ぶポイント2. 軽さ・デザイン
取付位置によってはハンドリングにも関わってくるので、重量は意外と気になる部分ではあります。
バッテリーを取り外しできるライトもあります。
ライトを選ぶポイント3. 取り付け方
付属のブラケットでハンドルに取付けるほか、レックマウントをはじめサイクルコンピュータと一緒に取付られるマウントが発売されており、それを使えばスッキリした見た目に仕上げることができます。
ライトを選ぶポイント4. 充電方法・点灯時間
電池式とバッテリーよる充電式の2タイプが主ですが、昨今は充電式が広く使われています。
当たり前ではありますが、明るいライトほど充電に時間がかかります。街中で使うのであれば最も明るいモードにせずに使用して長持ちさせる手もあるので、あまり手間をかけずに使うなら明るいライトを購入するのがおすすめです。
3. ロードバイク用ライトの取り付け方
ライトをハンドルに取り付ける場合、ベル、サイコン、スマホホルダーなど他にも取り付けたい物が多くて、ロードバイクをすっきりかっこよく見せられないとお悩みの方も多いと思います。
そんな方にもおすすめのすっきり見せる取り付け方や「こんな所にも取り付けられるの?」という所もご紹介していきます。
ライトの取り付け方1.ハンドル
まずは普通にハンドルにとりつけるパターン。
ライトをハンドルの上ではなく下側につけると圧迫感が多少和らぎます。そして玄人っぽさもすこし出せます笑。
ものによってはバッテリーの減り具合を知らせてくれるライトもありますが、この状態だと情報が見られないという欠点も。しかし、上ハンドルを握ったときに邪魔にならないのでおすすめの付け方です。
ライトの取り付け方2.アウトフロントマウント
サイコンのアウトフロントマウントの下に取り付けます。
最もスマートな見た目になるのがこの方法。専用のブラケットを用意する場合もあり準備は必要ですが、サイコンが見やすいのと感覚的にはライトを装備していないかのように感じるほどストレスがないです。サイコンとの兼ね合いがありますが、手軽にバイクをかっこよくカスタムすることができます。
ライトの取り付け方3.ハブマウント
クイックリリースに取り付けて低い位置から前を照らすことができます。
ブルベなど複数のフロントライトの取付が義務付けられているときは、ハンドル周りがごちゃごちゃしがち。そんなときに強い味方になるのがこのハブマウントです。
見た目はちょっぴりゴツくなりますが暗闇のライドではかなりの活躍が期待できます。
ライトの取り付け方4. ヘルメット
視線の先を確実に照らします。ヘルメットのズレや、疲労に繋がるのでできるだけ軽量なものが好ましいです。あまり光量を得ようとすると重くなってしまうので、安全のためのサブライトといったニュアンスになります。
3. ロードバイク用ライトのメーカー別おすすめ18選
おすすめメーカー1. CAT EYE(キャットアイ)
VOLT400
定価:8500円
明るさ:400lm
重量:120g
充電:USB式
点灯時間:ハイ/約3時間、ノーマル/約8時間、ロー/約18時間、ハイパーコンスタント/約11時間、点滅/約60時間
キャットアイのVOLTシリーズはアルミボディで高級感があり、耐水性もあるので雨が降ったときも安心して使用可能です。
最大の特徴はバッテリーを簡単に取り外すことができる点で、他のVOLTシリーズとの互換性があります。ブルベや自転車旅行などの超長距離ではライトのバッテリー問題はひとつのハードルですが、これは替えのバッテリーを持っておけばすぐ交換できます。
VOLT800
定価:16000円
明るさ:800lm
重量:140g
充電:USB式
点灯時間:ハイ/約2時間、ミドル/約3.5時間、ロー/約8時間、デイタイムハイパーコンスタント/約7.5時間、点滅/約100時間
今回最もおすすめしたいのがこちらのライトです!
VOLTシリーズの次男といったところでしょうか。上で紹介しているVOLT400とバッテリーの互換性があります。
小型なボディですが800ルーメンの明るさを誇り、電灯の少ない夜道でもかなり明るく照らしてくれます。やや値段は張りますが、キャットアイの中でもおすすめ度の高い一品です。
僕は普段の通勤でこちらを使用しております。点灯しながらフラッシュするモードが街中で非常に使いやすく確実に前方を照らしながら存在をアピールできます。
VOLT1700
定価:26000円
明るさ:170lm
重量:256g
充電:USB式
点灯時間:ハイ/約2時間、ミドル/約5時間、ロー/約15時間、デイタイムハイパーコンスタント/約12時間、点滅/約150時間
2灯を備えたロードバイク用としてはかなり強力なフロントライトです。街中での日常生活ではハイモードで使用する必要が無いぐらいの明るさ(1700ルーメン)。本体はずっしりと重くかなりの重厚感があります。
僕は1700の前モデル、形が同じ1200を使用していました。バッテリーも超大容量なので、いつ充電したのか忘れてしまうほどバッテリーの持ちが良いです。
最初ハンドルバーに取付していましたが、ゴツすぎて気になりだしたのでアウトフロントマウントに変えて使用しました。アウトフロントタイプにするときは片持ちではなく両持ちのしっかりしたマウントにすることをおすすめします。
とにかく超強力なライトですので、ブルベや全く明かりがない夜間走行を考えている方には大変おすすめです。
おすすめメーカー2. Knog(ノグ)
Blinder MOB four eyes
定価:4800円
明るさ:80lm
重量:35g
充電:USB式
点灯時間:ハイ/2.5時間、ロー/5.1時間、エコフラッシュモード/75.7時間
小型でスリムなバンド取付タイプのライトです。80ルーメンの明るさで、小さいながらもLEDを4灯そなえています。発光部の面積が広く、点灯していないときでも反射板としての効果があります。
Knogのライトはお洒落なものが多く、ロードバイクはもちろんクロスバイクやピストバイクにもよく馴染みます。一個買うとKnog製品で揃えたくなってしまう欲求に駆られます。
LIL COBBER REAR
定価:5940円
明るさ:50lm(フラッシュ)
重量:25g
充電:USB式
点灯時間:点灯(30ルーメン)/1.4時間、フラッシュ(50ルーメン)/7時間、エコフラッシュ/40時間
なんと330度の視認性を誇るリアライト。後ろからだけでなく真横でも存在をアピールできます。
発光部がとにかく広いので、光り方のパターンも特徴的で目立つこと間違いなしです。
エアロシードポストにも対応しています。マウントから取り外してコードレスで充電可能。
Blinder ROAD 250 FRONT
定価:9200円
明るさ:250lm
重量:75g
充電:USB式
点灯時間:ハイ/2.2時間、交互点滅/5.5時間
ボックス型の形がかわいい、2灯250ルーメンのフロントライトです。片方点灯、もう片方は点滅といった点灯パターンがありかなり視認性を高めてくれます。
見た目がちょっとゴツいですが、実物はコロンとしたコンパクトな形状で使いやすい一品です。
おすすめメーカー3. BONTRAGER(ボントレガー)
Ion(イオン) 100 R / Flare(フレア) R City bike light set
定価:8796円
明るさ:100lm(フロント)
重量:52g(前後合計)
充電:USB式
点灯時間(Ion 100 R):100ルーメン/1.5時間、50ルーメン/3時間、ナイトフラッシュ/7時間、デイフラッシュ/5時間
点灯時間(Flare R City):デイフラッシュ/8時間、ナイトフラッシュ/16時間、デイステディ/ 3時間、ナイトステディ/20時間使用可能
フロント、リアライトがセットになったパッケージです。非常に小型ながら100ルーメンの明るさで安心感があります。ボントレガーは日中でも安全のためにライトを使用することを提唱しており、このライトも周囲の明るさを感知してフラッシュの輝度を調節する機能を持っています。
Ion 200 RT
定価:6944円
明るさ:200lm
重量:32g
充電:USB式
点灯モード:200ルーメン/1.5時間、100ルーメン/3時間、5ルーメン/14.5時間、ナイトフラッシュ/30時間、デイフラッシュ/12時間
200ルーメンの明るさながらコンパクトさは変わりません。ヘルメットに取り付けても問題ありません。100Rと同じく光度センサーに加えてボントレガー、またはガーミンのサイクルコンピューターと連動してバッテリーの減り具合などを確認できます。
Ion Pro RT
定価:15648円
明るさ:1300lm
重量:183g
充電:USB式
点灯時間:1300ルーメン/1.5時間、800ルーメン/3時間、450ルーメン/6時間、ナイトモード/26時間、デイモード/22時間
全く明かりがない暗闇でも問題ない1300ルーメンでありながら、こちらもコンパクトなサイズに収まっています。ロードバイクだけでなくマウンテンバイクで山中を走る際にも活躍が期待できます。
もちろん防水でサイクルコンピューターとの連携などの機能も押さえており、予算さえあればかなりおすすめのフロントライトです。
おすすめメーカー4.GIANT(ジャイアント)
NUMEN HL2J
定価:2500円
明るさ:140lm
重量:37g
充電:乾電池(単4)
点灯時間:強/6.5時間、中/14.5時間、フラッシュ/24時間
ロードバイクフレーム、ホイールやパーツのみならず周辺機器までジャイアントは網羅しています。
最大140ルーメンの明るさを6.5時間キープ可能です。乾電池式はコンビニで電池を買えるので、ある意味ではUSB式より便利。街中ライドで気兼ねなく使えるモデルです。
NUMEN + TAG HL
定価:3500円
明るさ:70lm
重量:25g
充電:USB式
点灯時間:強/3時間、弱/6時間、パルス/15時間、フラッシュ/20時間、ランダム/30時間
まるでUSBメモリのようなライト。充電もケーブルを介さずに直接本体をUSBポートに差し込みます。フレームにとりつけるもよし、ヘルメットにも取り付けられそうです。モーションセンサーを内蔵しており、5分間振動がないと自動で消灯、振動を感知すれば再点灯します。同系のリアライトと合わせて通勤通学で便利に使えます。
RECON HL 700
定価:8000円
明るさ:700lm
重量:105g
充電:USB式
点灯時間:強700ルーメン/1.5時間、中350ルーメン/ 5.5時間、弱100ルーメン/12時間、350ルーメンフラッシュ/20時間、350ルーメン常灯/ 6時間、フラッシュ/50時間
高い防水性能と700ルーメンの明るさでこの値段はかなりコスパに優れています。周囲の明るさに合せて明るさを自動調整する機能はバッテリー容量の節約に一役買います。付属のブラケットは扁平したエアロハンドルにも対応し、隙のない一品に仕上がっています。
おすすめメーカー5. LEZYNE(レザイン)
STRIP DRIVE FRONT
定価:4200円
明るさ:300lm
重量:69g
充電:USB式
点灯時間:2〜27時間
5つのLEDを搭載したフロントライトで、日中用の機能デイタイムフラッシュでは300ルーメンで周囲に存在をアピールします。細長い形状はハンドルだけでなくフロントフォークなどでもスマートな見た目になります。ブルベや夜間走行のフラッシュ要因としていかがでしょうか。
HECTO DRIVE 400XL
定価:3990円
明るさ:400lm
重量:82g
充電:USB式
点灯時間:1〜25時間
バンドでワンタッチ取付ができる手軽さでありながら、400ルーメンと安心の明るさです。ライトでは珍しく5種類のカラーバリエーションがあり、バイクに色を合せてコーディネートできます。
電源ボタンがそのままバッテリー残量のインジケータになっており、わかりやすく確認がとれます。
LITE DRIVE 800XL REMOTE LOADED
定価:9000円
明るさ:400lm
重量:144g
充電:USB式
点灯時間:1時間20分〜72時間
デイライトフラッシュで800ルーメン、点灯400ルーメンとバランスの良いライト。特筆すべきはリモートスイッチが付属することです。手元スイッチで点灯できるライトはかなり珍しく、ロードならばトンネルが続くような場面、他にも手を離せないマウンテンバイクでのグラベルライドでも便利に使えると思います。