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サイクルロードレース2017シーズンとDAZN問題について

WRITTEN BYbiciamore

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ゴールデンウィーク目前にして、兵庫県内では30度越えの地域もあるそうで、
春もあっという間に終わりですね。もう夏ですよ。

 

さて、すでにロードレースシーズンは開幕し、取り上げるべきニュースが山ほどあります。
ボーネンの引退、例年のドーピングスキャンダル、そしてミケーレ・スカルポーニの他界…

 

スカルポーニは大好きな選手の1人だったので、ジロ・デル・トレンティーノでステージ優勝を挙げたその数日後に、ツイッターで事故死したことを知った時は、まるで信じられませんでした。
トレーニング中に自宅付近で、わき見運転の大型バンと正面衝突したそうです。

 

交通法規を守るのはもちろんですが、それでも、こういった事故は起こりえるわけですから、
危険予測を怠らず、余裕をもってサイクルライフを楽しみたいですね。

 

 

そんな悲しいニュースもありましたが、今年の春のクラシックレースも大いに盛り上がりました。
そのクラシックレースは、また次回以降振り返りたいと思います。

 

…さて、春が終わったとなると、季節的にも、これからグランツールシーズン!

5月はいよいよジロ・デ・イタ・・・ジロ・デ・・・

 

ジロ・デ・イタリアの中継がない!!!

…はい。

 

なんと今年のジロはJ SPORTSではなくDAZN(ダゾーン)が放送するとのこと。
そうなのです。今シーズンから、サイクルロードレースの放送にDAZNが加わったのです。

 

スマホなどのアプリで視聴可能なDAZNは、昨年、Jリーグの10年間の放映権を2100億円で買収・独占したことで話題となりました。

 

長年お世話になってるJ SPORTSで、当たり前に放送すると思っていたミラノ~サンレモの放送がない。
とても楽しみにしていたレースなので、慌てて調べてみると、
ジロだけでなく、春のクラシックとイタリアのレースも、DAZNが買い取ったとのこと。

 

それはいい。
しかし、日本語の実況解説がないとはいかがなものか。

 

サッカーなどのスタジアムスポーツと違い、競技時間も長く、カメラの外でもレースが展開されたりと、解説がないと分かりにくいのがサイクルロードレースというスポーツです。

 

おまけにクラシックレースで最も威厳のあるレースともいえるロンド・ファン・フラーンデレン(ツール・デ・フランドル)の放送を、突然を取りやめるという始末。

 

これにはサイクルロードレースファンも怒るでしょう。
私もこの記事をここまで書いてきて、キーボードを3つも買い替えましたよ、ええ。

 

なにより問題なのは、Jリーグの放送もそうですが、放映権を独占したことにより、テレビ観戦という一番身近で快適な視聴方法を捨て、画質も劣り、カクカクして止まってしまうような視聴手段しか選べなくなってしまうということです。

 

その程度のクオリティーのものに、わざわざお金を出さずとも、

インターネットで調べればいくらでもナニすることができるわけでして。

 

DAZNをはじめ、スポナビライブなどもそうですが、
アプリ配信だと、「見ない人は見ない」ということなります。
見ようとしない限り、その機会は無いに等しいのです。
サッカーは、日本国内においても、その競技自体の人気が非常に高いのですが、Jリーグとしては、大きな問題です。
10年は長いですね。

 

国内で認知度の低いサイクルロードレースが、もし独占されるとなると、これはもう、致命傷になることは間違いありません。

 

栗村さんもブログで少し触れていましたが、
コミックの影響や健康志向でロードバイクを乗り始めた方など、ちょっとしたブームも手伝って、
ようやく、競技としてのサイクルロードレースが、一般に認知される兆しが見え始めたのも、
J SPORTSがこれまで地道に積み上げてきた賜物に他なりません。
言葉が適切かは分かりませんが、放送陣の育成、視聴者・ファンの育成に投資してきたのもJ SPORTSです。

 

敬意を示せなどとDAZNに言っても仕方ないのですが、
もっとこの問題を指摘する声が上がってもいいと思うんですがね。
発言力のある方々はなおさらだと思います。

 

競技として浸透しない限り、公道を走るスポーツであるロードバイクが、スポーツ・文化として根付くことはありません。
と、私は考えております。

 

本当はクラシックを振り返りたかったのですが、こんな記事になってしまいました。
次回以降はレースについて触れたいと思います。
それではまた

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