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Bianchi(ビアンキ)Infinito(インフィニート)のメンテナンスを出品前に行いました。

WRITTEN BYbiciamore

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Bianchi(ビアンキ)Infinito(インフィニート)2011年モデルが委託で入荷しました!

 

一時期、誰の陰謀か知りませんがTREKばっかりの入荷で危うくTREKそしてトレックになりそうでしたが、

最近はみんな大好きメガプロをはじめ、ニローネやセンプレなどビチアモと言えばビアンキの入荷が増えております。

勿論、2015年 Oltre XR2の予約も絶賛受付中でございます!(ご予約はコチラ♪)

 

さていつもの宣伝がきまったところで本題に入りましょう。

 

入荷しました、ビアンキ インフィニート 2011年モデル アルテグラ/105ミックスコンポ仕様です。

一見、バーテープが巻かれてないだけの美車に見えますが、

変速性能がやたら劣ってたりブレーキの引きが極端に重かったりしたのでいろいろ原因をチェックしてみましょう。

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先ず、各アウターケーブルが長すぎですね。

新車の状態からベタベタにステムを下げてこの状態なら分かりますが、さすがにこの余りようはマズいです。

ブレーキの引きが極端に重いのは恐らくアウターケーブルが強く湾曲している事によって

中を通っているインナーケーブルに力がかかっているのが原因でしょう。

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フロントタイヤはサイドカットしてしまっています。

中のチューブがお顔を出してこんにちはの状態ですがこのまま空気圧を上げてたら間違いなくバーストするところでした。危ない危ない。

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フレーム全体に汚れが見られます。これらはクリーニングすればOKですが。

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チーン (笑)

リアディレイラーの動作がやたら渋いと思ったらここが原因でしたか。

余談ですがこの状態のインフィニートを見たのは3回目だったりします。

そういや過去にチームBSBの方もこの様な事例があったと仰っていた様な・・・・

 

おかげでインフィニー子が入荷したら下から覗き込む癖がつきました。さーて君のパンツは何色かな?グヘヘ

おっと。これは捕まるのも時間・・・・・

 

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あれもこれも見ているうちに問題箇所があれよあれよと出てきたのでこうしてやりました。

いや、気が付いたらこうなってました。

 

表面の汚れのみなら丸洗い洗車を行った後、各部グリスアップの工程でOKですが

ブレーキ、シフター共にメカトラブル、アウターケーブルの長さ調整を行う事を考えると一度バラして丁寧に組み直した方が早いと思い

オーバーホールの刑に処してやりました。

IMG_5134

 

コンポーネントはシマノ アルテグラと105のミックス仕様です。

細かく言えばシフター、RD 、は6700アルテグラ、

クランクはFc-6601 アルテグラSL クランク。このクランクはファンが多いですね。

ブレーキとスプロケは5700-105。

BBは9000系デュラエース

フロントディレイラーはなぜか5600-105でした。

 

コンポのグループだけで実に5種類。

世代を超えたパーツチョイス。

そこにリスペ・・・・・・・・いや、ないでしょう。多分。

画像は洗浄後のものです。

 

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ステムボルトにサビが発生していたのでサビ落とし剤を塗布しておきました。

車体が完成する頃には落ちている事でしょう。

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装備されていたホイールはフルクラム レーシング7 ビアンキエディション。

何がビアンキエディションなのかと言いますと、

スポークが一部ホワイトスポークになっている事と、画像では分かりずらいですが

ステッカーにチェレステのラインが入っています。

タイヤは前後とも破棄しました。

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タイヤを外したついでに振れとセンターのチェック。

センターは前後ともドンピシャ、振れは前輪のみかすかに振れてましたので取りました。

この画像だとチェレステのラインが分かり易いですね。

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付属のCS-5700 12-25Tスプロケットも洗浄完了。

タイヤはコンチネンタル GP4000Sをチョイス。

実は作業中に次のオーナー様が決まりましたので取り敢えず、という形です。USEDタイヤですがまだまだ使えるでしょう。

GP4000Sは摩耗してくるとタイヤサイドやセンターにしわが出てきますが

そこからが長い耐久性に優れたタイヤです。

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足回りが仕上がったのでコンポをフレームに取付。

とくに問題無く仕上がったのですが、実はBB着脱の時に困った事が起こりました。

 

シマノ11速コンポの6800系アルテグラや9000系デュラエースのBB、

SM-BB6800やSM-BB9000のサイズが10速世代のBBより一回り小さくなっているので、

BB購入時に付属のスペーサーを今までのBB外し工具、TL-FC32に装着する必要があるのは知ってましたが

6800番BBと9000番BBで使用するスペーサーが異なる事は知りませんでした。

(6800アルテBBを回す際に使用するTL-FC25は持ってたのですが、9000デュラのBBを回すTL-FC24は持ってませんでした)

が、たまたま遊びに来てくれた夜錬常連の若きS君が持ってたのでありがたく頂戴して事なきを得ました。

にしても天下のシマノ様はなんてめんどくさい事を・・・・・・・・・。

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各コンポパーツの組み付けが完了。

因みにフレームにはコーティングを施してあるのでピカピカです。

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アウターケーブルは長さを調整して取付しました。

ケーブル自体にダメージは無かったので末端をヤスリで整形した後、ルブを注入し再利用しました。

ステムは一番高い位置に設定してあります。

シフトの動きは勿論、ブレーキの引きは5700系にしては随分とリニアなタッチになりました。

今回は自画自賛できるレベルです。

ステムのボルトにも注目。サビ落とし剤がきっちり仕事をこなした様です。

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仕上げにバーテープを巻き巻きして完成です。

ビアンキ純正のバーテープを使いましたがかなり巻きやすく、納得のいく仕上がりとなりました。

チェレステカラーのブラケットフードとのマッチングが◎です。

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無事にインフィニートが完成しました。

ようやく納得いく状態に仕上がったので、写真撮影後、次のオーナー様に納車です。

これで、やっと、下を覗きこまれてもオーケーオーケーな状態です。え?笑

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担当 阿藻

 

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