TDF2017 4st カベンディッシュの落車、サガンの失格処分。それよりフランス人二人組みを何とかして欲しい…
WRITTEN BYbiciamore
blogこんにちは。芦屋店の黒木です。
今回は、昨日のツール・ド・フランス第4ステージで、
SNSなどでも大きな話題となった、カベンディッシュの落車リタイア、サガンの失格処分、
それよりあのフランス人二人を何とかしてくれないかという話です。
ゴール前の100~200m程でしょうか、サガンの右を抜けようとしたカベンディッシュがフェンスと挟まれる形で落車、リタイアとなりました。
ゴール直後は、サガンに対する総合タイムのマイナスと、80ポイントマイナスという意味の分からないペナルティが課されました。
日本ではサガンファンとカベンディッシュ嫌い?が多いため、サガン擁護の声(親衛隊の方々の可能性も…)も多かったようですが、
海外ではサガンに対して厳しい処分(ステージ順位の降格など)を求める声が多かった印象です。
そして裁定は二転三転し、最終的にサガンの失格処分、つまり今年のツールから除外されることになりました。
ポイント剥奪は、結果から見た、全くルールにない対個人的なペナルティと言え、理解に苦しみます。
初めから失格の方がファンもまだ納得がいっただろうし、筋も通っています。
私個人の印象では、ステージ順位の降格や罰金等のペナルティは妥当だと思いますが、
一発で失格という裁定には、正直戸惑いました。
サガン曰く、後ろのカベンディッシュが思いのほか早く自分の脇にいたとのことで、
直後にサガンはカベンディッシュの元に謝罪に言ったようです。
そういうところはサガンらしくて、ファンが多いのも納得です。
カベンディッシュが無理やり突っ込んだという声もありますが、
動画で見たら分るとおり、カベンディッシュが動き始めた段階ではサガンの横に十分なスペースがあります。
カベンディッシュがかなり良い勢いで右端から加速しており、
フェンスに寄せられた段階でサガンの脇にカベンディッシュの前輪が入っている状態でした。
これがダメなら今までのスプリントは何だったのかと言う話で。
今までのカベンディッシュの振る舞いがどうとか言うのは見当違いというか、
確かに若い頃は大暴れしてましたけど、
今回に関してはカベンディッシュは全くもって悪いとはいえないでしょう。
というより、どちらが絶対的に悪いとは言えません。
サガンも前で接触していたブアニを右から捲くろうとした結果ですし、肘は押し返したものであり、
悪意のあるものではないし、落車の直接の原因とは見えません。印象は悪かったですけどね。
結果として、サガンが斜行をとられたのなら仕方がないと思えます。
これがスプリントなんだと私は思います。
スプリンターとしてサガンは前の選手を捲くり、自分の走行ラインをキープしたいでしょうし、
カベンディッシュは、あの状況でブレーキを掛けないからこそ最強のスプリンターであり続けた訳ですから。
どちらのファンもやるせない思いですね。
それよりも、私が腹に据えかねるのは、優勝したデマールの大胆で危険すぎる斜行です。
度々ブアニとのやり合いで、毎回斜行だの接触だのと物議を醸し、
クリーンな勝利と言う印象が薄くなってしまったフランス人二人組み。
今回も二人の大きな横の動きが落車の火種になった可能性もありますし、
最後のデマールが右からブアニにかぶせる動きは、一歩間違えればブアニの前輪を掬い上げてより大きな落車になってしまう可能性もありました。
クリストフとブアニの間には、入れるスペースなど明らかに無く、そこにわざわざ割って入るように右から左に抜けたのは、
邪魔しようとしたとしか思えません。
まあこの二人のことですから、いつもの「意図的な不可抗力」なのかもしれませんが。
今までこの二人に関しては、一生やってればと思ってましたが、そんな次元ではなくなってきました。
昨日のレース、もっとデマールの動きを取り上げるべきだと思います。
カベンディッシュとサガンがいなくなったことは残念で仕方ありませんが、カベンディッシュの一日も早い復帰を祈ります。
いずれにせよ、ツールはこれから。
もやもやも一緒に楽しみましょう。