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酷道 十石峠を征く!実走レポ

WRITTEN BY早ぴっぴ blog

こんにちは。南麻布店スタッフの早ぴっぴこと早川です。
前回まで熱海周辺のルートをご紹介しましたが、今回もルートのご紹介です。
とはいっても、走るのはそこまでおすすめしません^^;
理由はまあ、タイトルを見ればお分かりいただけるかなと。
怖いもの見たさとネタ欲しさで突撃した「酷道」として名高い十石峠の現在と、実走のレポートをどうぞ!

レポの前に、十石峠について簡単にご紹介を。Wikipediaから引用。
十石峠(じっこくとうげ)は、長野県南佐久郡佐久穂町と群馬県多野郡上野村の間にある峠。
全体として狭く、路面状態も良くない。関東地方の国道としては整備状態が最悪の部類に入り、しばしば「酷道」などと揶揄される。

なかなかひどい言われようです。
峠の距離はおおよそ15kmくらい。(サイコンを付けてなくて正確にはわからないんです^^;)

峠の入り口。

上野村の「川の駅 上野」という道の駅のような施設を発してスタート。ここでしっかり補給を済ませましょう。
進むとすぐに廃屋や廃車が現れ、雰囲気を出してきます。いや、そんなのいらんから!(笑)
そして峠の入口が現れ、一気に鬱蒼とした環境に。そして道幅も狭くなります。

短いけどグラベル区間。
コンクリの壁。凸凹の法面が御する難しさを語ります。
舗装の状態。すごい凹んでます。

ちょっと進むとすぐにグラベル区間が出現。ほんの5mくらいですが。
道は基本的に左が崖になっていて、下には川が流れています。右はコンクリート吹付の壁。
しきりに落石注意の看板があったりで、舗装路を作るには非常に苛烈な環境というのがわかります…。
しかしこの入口付近は登りもきつくなくて、森林浴のような感覚で進めます。
ただし足元には常にご注意を。リム打ちパンクしそうな段差がザラにありますので。

八重小屋橋。この橋は比較的新しい。

さらに走っていくと、だんだん斜度が増してきます。
やがて大きめの橋が現れますが、このあたりは勾配がきつめです。
ちなみに、激坂でサクッと短絡したい!という方は、十石峠の迂回路として定番の「矢弓沢林道」に回りましょう。結構な激坂ですヨ。
次にはひしゃげた金網フェンスが。これは、真上から大石か木が落ちてきたのでしょうか。

「危険」と言われても、どうすりゃええねん(笑)

さらに行くと、くたびれ果てた道がいきなり新しくなったりします。
これは過去に崩落した箇所のようです。道は補修されていますが、崖下を覗くと、ありありと崩れ落ちた跡がわかります。
三角コーンが中腹に転がってたり、生々しいものが拝めますヨ…。
そんな箇所が1つや2つではなく続きます。この道は文字通り「つぎはぎ」してどうにか成り立っているようです。

真新しい道路・ガードレールと、その下の流れ落ちた土砂。
崩落した箇所がいくつもあります。

そして極めつけに、今まさに崩落しかかっている箇所もありました。
作業員さんがいましたが、またここが原因で通行止めになるのでしょうか。
なお、この22年4月から通行止めが解除されたおかげで走れましたが、その前は2年以上通行止めだったのです。
走りに行かれる前には状況の確認をお忘れなく。走りたい方は走れるうちに!

崩落している現場。

だいぶ標高が上がってくると、見える景色も開けてきます。
遠くの山々まで見える箇所があったり、登ってきた道が眼下に見えたり、いよいよ峠も佳境に。

山の連なりが見渡せます。晴れていたらいかほどか!
左の山肌にこれまで登ってきた道路が見えています。

やがて舗装路との合流地点に辿り着きます。この合流した道が矢弓沢林道。
ここまできたら残りの道はやや路面が良くなり、登りだけでなく下りも出てきます。
送電線を2回くぐったら、間もなくゴール!

矢弓沢林道の合流地点。林道に注意看板はないけど、本道には通行不可とある逆転現象が拝めます(笑)
送電線がすぐ頭上を渡ります。ここまで来たら頂上すぐ手前。

着きました!国道299号、十石峠のピークです。
標高は1250mとのこと。施設としては展望台とトイレがあります。
あと県境なので、登ってきた側からは長野県佐久穂町の、逆には群馬県上野村の看板が。
なお展望台は閉鎖されていました。別によさそうなのに、謎…謎ですね…。

展望台。立ち入り禁止(泣)

こんな感じで峠の様子を書いてきましたが、酷道は群馬側だけで、長野側はまあまあ普通です。
あと、酷道と言ってもグラベルロードじゃないと走れない!なんてことはありません。
さすがに舗装されていますので、普通の23Cタイヤでも走りきれました。登りも下りも。
私が思うに、酷道とは表面的な狭さや舗装の悪さではなく、根本的な道としての脆弱さにあると感じました。
繰り返しになりますが、行きたい方は行ける内に行きましょう!それではまた!

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