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スペシャライズド 2022・2023年モデルのリセールバリュー大予想【ロードバイクの中古買取・販売専門店ビチアモーレ】

WRITTEN BYビチアモブロガー・伊藤

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日中の最高気温が平気で35度付近まで上がってくるほど暑さまっさかりな今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?2022年のツールドフランスも、これまでにないアタックの応酬やプロトンにおけるチーム同士の激しいポジション争いなど、例年以上の盛り上がりを見せましたね。

このアツさのまま地球温暖化がこれ以上加速しないか心配です。

それと同時に、多くのブランドが新モデルや次年度のラインナップを発表するのがこのビッグレースの時期でもあります。とはいえ、円安の影響もあってか各社ハイエンドモデルは軒並み値上がり傾向。正直この値上げの流れは止められないでしょうが、だからといってほしいものを我慢し続けるのも精神衛生上よくありません。そこで是非考慮して欲しいのが「リセールバリュー」です。

今回はロードバイクメーカーのなかでも特にリセールバリューの高いブランドであるスペシャライズドについて、その考え方からオススメモデルまで解説していきます!では行きましょう。

<目次>

そもそもリセールバリューってナニ?

ざっくり言うと↓↓
リセールバリュー→USEDでモノを売買する際の価値(売れる値段)のこと

リセールバリューというのは、一度購入したものを販売する際の再販価値のことを言います。簡単に言えば、USEDでモノを売ったり買ったりする際の「価値」のことです。

たとえば、トヨタのプリウスを新車価格300万円で買ったとします。これを5年後に売ろうとした際に「200万」という値段で売った場合、この「200万」がリセールバリューに該当します。

新車価格の300万円はメーカーが設定した価格ですが、ことUSEDのような個人間の売買においてはそういった価格設定が無い完全自由競争なので、リセールバリューは需要と供給のバランスで決まります。

基本的にUSEDの場合、メーカーの販売定価よりも高い値段がつくことは珍しいですが、需要と供給のバランスがとれていない場合はこの限りではありません。これについて、詳しく見てみましょう。

リセールバリューが高くなるのはどういう商品?

ざっくり言うと↓↓
欲しい人が多い・商品の数が少ない・値下げリスクが低い時」に高くなる

さきほど需要と供給のバランスで決まると説明しましたが、リセールバリューが高くなるのは以下の3つの要素が高い水準でまとまっている場合です。

①欲しい人が多い(需要が高い)
②商品の数が少ない(供給量が少ない)
③販売元の企業において大幅な値下げやセール・新モデルの発表があるリスクが小さい

どれか一つだけではなく3つがうまくまとまっているというのが大事です。

これの極端な例がプレイステーション5に当たります。皆が欲しいけれども商品の数が少ない。大幅な値下げやセール・新モデルの発表はまず考えられないのでUSEDであったとしても定価以上のリセールバリューがあることはまず間違いないでしょう。

ロードバイクにおいて、この3つの要素を高水準でまとめているメーカーがスペシャライズド・ピナレロあたりでしょうか。特にスペシャライズドは国内の販売網をコンセプトストアに集約する動きにあり、大型店舗の在庫処分セールなどで大幅な値下げによる価値の低下をなるべく避けようとしているのではないかと感じます。

わかりやすい例がS-WORKSのバイクでしょうか。直近ではCanyonの新型AeroadやANCHOR(ブリジストン)のRP9などがそのコスパの高さから注文が殺到して即日完売や納車1年待ち、というニュースをしばしば目にしますが、ここまで極端にバランスを崩すのは却ってよくありません。

その点S-WORKSのバイクはレース現場において圧倒的な人気を誇りますが、「圧倒的に品薄」という状態はあまり無いように思います。もちろん、日本市場という非常に限られたフィールドの話ではありますが、短期的な視点ではなく中・長期的に供給量のバランスを取れているように思います。

では、そんな超人気ブランドのスペシャライズドの中でどういった車体が高いリセールバリューを持っているのでしょうか?

ロードバイクでリセールバリューが高くなりやすい車体は?

ざっくり言うと↓↓
みんなが欲しい車体は高くなりやすい
オールマイティな車体や、人気カラーなら◎

リセールバリューの高くなる3要素として

①欲しい人が多い(需要が高い)
②商品の数が少ない(供給量が少ない)
③販売元の企業において大幅な値下げやセール・新モデルの発表があるリスクが小さい

の3つを挙げましたが、この中で一番大事なのは①の需要が高いかどうかです。兎にも角にも欲しい人がいなければ始まりません。ロードバイクにおいて欲しい人が多い車体とは何でしょうか?大事なのは、ユーザーの中での多数派の動きを考えることです。

こと日本においては、圧倒的に舗装路がメインです。意図しなければ砂利道やダートを走ることはほぼありません。となると、シクロクロスやMTB、グラベルロードではなく純粋なロードバイクが多くの人が求めている車体と言えるでしょう。裏を返せば、昨今のグラベルロードの隆盛は広大な国土を持つアメリカやヨーロッパでの流れを汲んでいるといえます。

趣味で乗る場合、オールマイティな車体が好まれやすい

今ではその境界すらあいまいになりつつありますが、ひと昔前ではロードバイクといえば

①軽量バイク(Ex.Tarmac)

②エアロロード(Ex.Venge)

③エンデュランスロード(Ex.Roubaix)

の3系統に分かれていましたが、今では高性能化が進みそれぞれの境界があいまいになりつつあります。「セミエアロオールラウンダー」「登れるエアロロード」「レースも走れるエンデュランスロード」…などなど、こういったメーカー側の謳い文句にはキリがありませんが、リセールバリューの観点から考えるのであれば①のオールラウンドモデル、もしくは②のエアロロードが好まれる傾向にあります。

ロードバイクはパーツ交換が可能な乗り物です。オールラウンドモデルであればエアロ効果の高いホイールを使うなどで巡行性能をUPできますし、パーツの軽量化が進む昨今においてはエアロロードながらUCI規定ギリギリを攻めたバイクを組み上げることも可能です。(最も、予算もかなりかかりますが…)

大事なのは、「いつかレースや速く走りたいと思った時に、勝てる仕様にできるか?」というユーザー側のモヤっとした期待や願望に応えられるか?という点です。特に日本においては、まだまだ「速く軽快に走りたい」というニーズが大きいですし、場所の都合上1台持ちの家庭がほとんどだと思います。

実際にレースに出る出ないはともかく、出ようと思った時に他の人と比べて見劣りしない、対応できるだけのスペックがある方が安心できますよね。「いつかこういう乗り方をしたいな」という漠然とした不安に対して、80点の解答を出しやすいオールラウンドモデルのほうが、一定のリセールバリューは保ちやすいです。

見た目やデザインも判断基準の一つ

あとは、やはり趣味の乗り物なので見た目やデザインも判断基準の一つと言えます。とはいってもそこまで難しく考える必要は無く、一番人気のカラーリングを選んでおけばまず間違いはないです。

奇抜なカラーリングは供給量が少ないから必然的に需要が高まる!という考え方もできなくはないですが、供給量が少ないということは裏を返せばメーカーから買っている人が少ないということになるので、リセールバリューの観点から考えると人気のカラー、定番のモノを選んでおく方が良いと思います。

アパレルショップで奇抜なカラーリングをしたモデルが衣替えのタイミングでアウトレット30%OFFや50%OFFとなっている光景を良く見ますが、じゃあ果たしてそれがUSED市場で高い価値を持っているか?と言われれば答えはNOでしょう。それと同じです。

(・・・とはいえ企業側もそんなことはわかっているので、基本的にはラインナップは定番カラー、奇抜なカラーリングを試したい際はコラボモデルや限定カラーとして「限定」という形で売られていくようになるでしょうね。特に一台あたりに生産コストのかかるハイエンドモデルはすでにその流れができつつありますし)

スペシャライズド2022モデルのリセールバリューが高い車体5選

ざっくり言うと↓↓
S-WORKS TARMAC SL7
SPECIALIZED TARMAC SL7 PRO/EXPERT
SPECIALIZED ALEZZ SPRINT COMP
S-WORKS Shiv
S-WORKS VENGE
他社と比べて競合優位を持っているかが大事

S-WORKS TARMAC SL7

言わずと知れた超人気モデル。リセールバリューの高さはもはや説明不要でしょう。

皆乗っているし皆欲しい。レース会場を見渡してもこのバイクの遭遇率は相当高いです。2023年モデルでもその人気は継続されることはまず間違いないかと思います。懸念点があるとすれば、ややプロライダー寄りの味付けがなされている点でしょうか。「硬めの乗り味」という声であったりレビューが散見されるため、そこがネックになるかもしれません。

とはいえ、Vengeに肉薄するエアロ性能を持ちつつもオールラウンドモデルならではの軽量性や反応性の高さは申し分なく、また長年培ってきたS-work のブランド力も相まってそのリセールバリューの高さは他ブランドとは比べ物にならないと思います。買いましょう。

SPECIALIZED TARMAC SL7 PRO/EXPERT

S-WORKSはちょっと値段が高すぎるけど最新グレードのバイクに乗りたい…という方にかなり人気のあるのがこのSL7 PRO/EXPERTシリーズ。フレーム重量は+180gとされていますが、そこに目をつぶればフレーム形状やエアロ性能・剛性感は同一と申し分ありません。

正直、フレーム重量を減らすよりも他のところから削っていった方が費用対効果は高いので、「S-WORKSのロゴにそこまでこだわりがないよ~」という人はこちらで全然OKだと思います。

SPECIALIZED ALEZZ SPRINT COMP

スペシャライズド=TARMACやROUBAIX、VENGEといったS-WORKSラインナップの印象が強く持たれがちですが、アルミフレームであるこのALEZZ SPRINTも非常に人気の高い車体です。そもそもこういったミドルグレードやエントリーグレードはハイエンドモデルの設計思想を元に素材のレベルを調節してプライスダウンを図るのが基本なので、優れたハイエンドモデルを持っているメーカーは必然的に下位グレードのバイクの品質も高い傾向にあります。

そんな中でもALEZZ SPRINTは下位グレードとは言えないレベルで完成度の高い車体です。アルミフレームながら内装式ケーブル・エアロ形状・SL7とほぼ同等のフレーム設計が施され、テクニカルなダウンヒルやゴール前の最終スプリントで自分自身の力を余すことなく発揮してくれるでしょう。U23といったエリートカテゴリーをはじめに、非常に人気の高い車体です。

S-WORKS Shiv

トライアスロン・TTバイクというと欲しい人そのものが少ないイメージがありますが、そんな小さいパイの中でもしっかりと高いリセールバリューを持っているのがこのS-WORKS Shiv。その理由は圧倒的なエアロ性能にあります。激しいモデルチェンジの少ないTTバイクの中で、他社に先駆けて最新技術を盛り込み、ディスクブレーキ仕様・エアロ効果抜群のモデルをリリースした結果、世界各地のプロレースでShivが勝ちまくるという異常事態に。

機材差がモロにタイムや成績に反映されるTTの世界において、それまでのハイエンドモデルから一歩抜きんでた性能を持つ車体が出れば当然人気は集中しますよね。「トライアスロン・TTバイクならShiv使っておけば間違いない」という声をちらほら聴くほど、人気も性能も高いバイクです。

番外編:S-WORKS Venge(VENGE Pro)

Shivがプロレースで勝ちまくったと先ほど紹介しましたが、ホビーレーサーの中で圧倒的な存在感を示し続けたのがスペシャライズド渾身のエアロロード「Venge」です。

残念ながらすでに販売中止となっているため番外編とさせて頂きましたが、「数世代先の性能」「エアロロード×DISCを台頭させた張本人」「ツールドおきなわ優勝」などと2010年代後半のロードバイクシーンを大きく変えた一台であると言っても過言ではありません。

今でこそTARMACにその席を譲っていますが、なんとエアロ性能はVENGEのほうが上。今でこそ年数が経ってしまい値段も落ち着きつつありますが、新モデルや年数が経っているにも拘わらず根強いファンがおり、ビチアモでも出品した翌日にはご成約済みになっていることも多々あります。

とはいえ、結局は気に入るものを買うのが一番

↓↓ざっくり言うと
趣味の乗り物なので楽しめるモノを買いましょう
USEDで買えば損失はかなり少なく済む
実店舗を構えたショップで買うのがオススメです

と、ここまでリセールバリューの高い車体について紹介してきましたが、あくまで趣味の乗り物なので気に入るものを買ってあげることが一番だと思います。「リセールバリューのことを考えて定番カラーを買ったけれども、実は見た目があまり気に入らない・・・」となるくらいであれば、自分の好きな物を選ぶのが良いと思います。

市場での価値と買い手である自分の価値は違って当然です。好きな色であったり車体の乗り方は人それぞれなので。買ったはいいけど使わないというのが一番もったいないですよ。あくまでこういう考え方もあると理解した上で、納得感を持って買うことが重要です。

最初からUSEDで買うのもアリ

もともとリセールバリューは車のUSED売買のなかで生まれてきた考えですが、ロードバイクも大きな括りで見れば同じ工業製品のため、電子製品や装飾品などと異なり使用不可能な不具合や傷の有無によって大幅な価値の下落が起こりにくいタイプの製品であるという特徴を持っています。

なので、最初からUSEDで購入するというのも全然アリだと思います。USEDで買ってUSEDで売れば、使っていた間の使用感による価値の下落+販売手数料だけで済むため、実質的な現金のマイナスはかなり抑えることができます。

また、趣味の乗り物なのでアップデートのペースも緩やかです。モデルチェンジも3年~4年周期で行われることが多く、そもそも生産台数が限られているので、高いリセールバリューを維持しやすいという特徴もあります。

買うなら実店舗を構えたストア型USEDショップで買うのがオススメ

とはいえ、車やオートバイを個人売買することにリスクがあるように、ロードバイクも自分でメンテナンスできるか・何かあった時に対応してもらえるか不安…となる人は多いのではないでしょうか。

USEDで買うのであれば、実際の店舗を構えたストア型のUSEDショップで買うことがオススメです。

ビチアモーレでは東京・横浜・名古屋・芦屋・福岡にそれぞれ実店舗を持ち、完成車はもちろんUSEDサイクルパーツ・ウェアの販売を行っています。

具体的にどんなチェックをして販売を行っているの?と気になる方は、是非↓の記事を読んでみてくださいね。

中古でロードバイクを買うメリット・デメリットは?注意点も含めて解説!
https://biciamore.jp/news/77484/

https://biciamore.jp/news/77484/

また、ビチアモーレではロードバイクの下取りサービスを行っています。

今ある車体から乗り換えたい、ランクアップしたいけれども、

・手元の予算が厳しい、、、
・部屋のスペース的に一時的にでも2台置くのはちょっと、、、
・今乗っているバイクからパーツを移植して、フレームだけ買取してほしい

こんなお悩みから、新しいバイクの購入をためらっていませんか?

そんなあなたにはロードバイクの下取りサービスがオススメです。ご購入希望の商品や下取り希望のバイク情報と併せて、お気軽にお問い合わせください。
もちろん、買取・販売のみのご利用もお待ちしております!下記販売ページ・査定フォームよりお問い合わせくださいね!お待ちしております。

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